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【必読!】グラフィックデザイナーにおすすめの本を7冊厳選して紹介 | グラフィックデザイナーの教科書
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【必読!】グラフィックデザイナーにおすすめの本を7冊厳選して紹介

はじめに

フリーランスのグラフィックデザイナーが最低限読んでおきたいおすすめの本を紹介します。

グラフィックデザイナーのおすすめ本というと、「デザインがうまくなるための本」を選びがちです。

たしかにアーティスティックなデザインも大事なのですが、それ以上に大切なことがあります。

現代のグラフィックデザイナーが生き残るためには、もはや「かっこいい」「おしゃれ」「かわいい」だけを追求するだけではだめです。

今回は、「デザインがうまくなる」以上に「グラフィックデザイナーとして生き残る」ために必要と思われるおすすめ本を9冊紹介したいと思います。

グラフィックデザイナーが食べていけるには?

おすすめ本を紹介する前に、フリーランスのグラフィックデザイナーが十分な収入を得て食べていける条件についてお話したいと思います。

グラフィックデザインを依頼したクライアントが求めていることは何でしょうか?

おそらくアーティスティックな要素よりも、クライアントの商品・サービスが売れるようなデザインに仕上げてほしいのではないでしょうか。

もちろん、自分はデザインなんかしたことないし、IllustratorもPhotoshopも使えない。だからグラフィックデザイナーに依頼しようというのもあると思います。

しかし、依頼するからにはアーティスティックなデザインよりも「売れるデザイン」に仕上げてほしいというのが本音ではないでしょうか。

なので、今回はグラフィックデザインの技術的な本よりも、「売れるデザイン」に仕上げられるための本を紹介していきたいと思います。

なお、この件に関しては、以下の記事に詳しく書いていますので、そちらも併せてご覧ください。

【関連記事1】
> 「多くのグラフィックデザイナーが見落としがちな売れっ子になるための最も重要な必要なポイントとは?」

【関連記事2】
> 「グラフィックデザイナーに向いている人と向いていない人の決定的な違いとは?」

【おすすめ本①】「伝わっているか?」

まず、最初に紹介したいおすすめ本が「伝わっているか?」(小西利行著、宣伝会議)

もしかしたらコピーライターの方のほうが読んでいる人が多いかもしれません。

しかし、食べていけるグラフィックデザイナーを目指す方でも読んでほしい1冊。

「売れるデザイン」に仕上げるということの重要なことの1つは、マーケティングの視点を持つということです。

マーケティング視点の1番重要かつ基本的なところがわかりやすく書かれたのが、この「伝わっているか?」です。

「伝わっているか?」では、「伝える」と「伝わる」を明確に使い分けています。

伝える……自分が相手に何かを一方的に発信する
伝わる……相手が自分の言ったことを受け入れる、理解する

商品・サービスを売るとき、この「伝える」と「伝わる」、どちらの方がうまくいくと思いますか?

「伝わっているか?」では、

「伝える」ことばかり考えると、結局、相手のことを考えず、自分の意思を押し通すエゴになってしまう

と書かれています。つまり、商品やサービスの特徴だけをエンドユーザーに伝えても何も響かないのです。

エンドユーザーが自分の言ったことを受け入れることができ、理解できたときに始めて商品・サービスが欲しくなるのではないでしょうか?

それが「伝わっているか?」では「伝わる」と表現しています。

「伝わっているか?」では、「伝える」よりも、いかに「伝わる」ようにするか、という点でわかりやすく書かれています。

また、グラフィックデザイナーは、コミュニケーション能力も必須のスキルとなりますが、

「伝わっているか?」で書かれていることを意識するだけで、相手とのコミュニケーションも良好になるでしょう。

対話形式でわかりやすく書かれており、さらっと読めるのも、おすすめする理由です。

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■【おすすめ本②】影響力の武器

今後、グラフィックデザイナーが食べていけるには、「アーティスティックなデザイン」よりも「売れるデザイン」。

ということで、次に紹介するおすすめ本が古典的名著「影響力の武器」。

なぜ人は心を動かされ商品を買ってしまうのか、社会に騙され飲み込まれないためにはどう身を守るか?について書かれた本。

グラフィックデザイナーのおすすめ本として紹介するのは、少し意外かもしれません。

分厚い本ですが実践的な内容が書かれており、マーケティングを意識したグラフィックデザイナーになりたいなら1回は読んでおきたい本です。

人間が反射的に心を動かされ、商品を買ってしまう理由がユーモラスに書かれています。

また、「影響力の武器」を読むことで、自分自身、広告に騙されずに済むようになるでしょう。

なお、影響力の武器はコミック版もありますが、できれば活字のほうを読むことをおすすめします。

また、「影響力の武器」は、さらに「実践編」「戦略編」という続編もあるので、興味のある方は、そちらも読んでみると良いと思います。

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【おすすめ本③】現代広告の心理技術101

次に紹介するおすすめ本が、ダイレクト出版の書籍の中でも有名な「現代広告の心理技術101」。

アフィリエイターやコピーライターであれば知らない人はいないと言われるほどの名著で、多くの人が推薦するおすすめ本です。

私にこの本を薦めたのも、副業でアフィリエイトや物販をしていた、前職の会社の後輩でした。

ただグラフィックデザイナーでも、マーケティングの知見を広げたいのであれば、ぜひ手元に置いておきたい1冊。

というのも、タイトルに「101」と書かれている通り、売れるためのアイディアが101個も書かれており、アイディアの宝庫と言えるような本です。

多くのアイディアが紹介されていますが、基本的な考え方になるのが、最初に書かれている「LF8」(生命の8つの躍動 Life-Force8)というもの。

LF8とは、次に示される、人間の根源的な欲求を指すものです。

1. 生き残り、人生を楽しみ、長生きしたい。
2. 食べ物、飲み物を味わいたい。
3. 恐怖、痛み、危険を免れたい。
4. 性的に交わりたい。
5. 快適に暮らしたい。
6. 他人に勝り、世の中に後れを取りたくない。
7. 愛する人を気遣い、守りたい。
8. 社会的に認められたい。

※本文より抜粋

消費者の心を動かす広告は、このLF8のいずれかの欲求を叶えるものになっているのです。

このLF8は、広告制作者にとっては本当に重要な要素です。

ぜひ、「現代広告の心理技術101」を読んで、消費者の心を動かすアイディアをたくさん吸収してください。

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【おすすめ本④】超ぶっとび広告集

もうひとつダイレクト出版のおすすめ本です。

「売れるデザイン」を実現するための広告テクニックの例が多く書かれた「ぶっとび広告集」です。

人が通らない道を行き、違う視点で考える

※本文抜粋

という本文中の言葉があるように、常識はずれながらも、販促効果の高かった広告のアイディアがたくさん紹介されています。

ただ、「現代広告の心理技術101」に比べると、マーケティングの視点という考えでは書かれていないのが難点。

なので、いきなりこの本を読んでも、少しとっつきづらく、理解しづらいかもしれません。

ある程度マーケティングの基本的な考え方が身についたうえで、この本を読めば、かなり参考になる本だと思います。

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【おすすめ本⑤】ネットで「女性」に売る

女性向きの商品のグラフィックデザインを手がけるのであれば、絶対に手元に置いておきたい超おすすめ本。

文章だけではなく、デザインについても多く書かれているので、グラフィックデザイナーの方は即実践できる内容が書かれています。

また、コピーライターの方であればグラフィックデザイナーに提案する際に役立ちますし、その逆もそうです。

女性も気づかなかったような、男性心理と女性心理の違いについて書かれています。

一部本書で印象に残ったところを要約すると、

・女性は親族や友人が祝福する「フラワーシャワー」のシーンにテンションを上げ、新婚家庭の様子を想像するとテンションが下がる。男性より女性は現実主義。「最高に輝いている自分」だけを見せる。「感情のピークが味わえる場面」を鮮やかに描き出し、可能な限り現実の苦労を見せないこと。

・女性は解決したいのではない。目指すべきゴールにたどりつきたいのではない。「本当の自分を取り戻したい」のである。

・現実を突きつけずに、醜い姿を見せずに、問題をなんとなくイメージさせる。女性は本当の現実は見えていないし、見たくもない。

このように女性の心理を知ることで、グラフィックデザインに活かしていけば、「売れるデザイン」を作ることができるでしょう。

また、男性心理との違いも書かれているので、男性向きのグラフィックデザインを手がけるときも参考になると思います。

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※なお、同じ著者の本で『女性に「即決」される文章の作り方』という本がありますので、こちらも併せて読んでみると良いと思います。

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【おすすめ本⑥】♯HOOKED

次におすすめしたい本が「♯HOOKED」です。

この本の内容を少し抜粋すると、

・人間が関心を引き寄せる要素とは?
・高カロリーの食べ物のほうが低カロリーの食べ物より注意を引きやすい
・赤ちゃんの顔がなぜ好印象なのか?
・感情を動かすもの、特にバイオレンスや恐怖といった要素はすぐに目に飛び込んでくる
・人間の6つの基本感情、恐怖・不安、嫌悪、驚き、怒り、喜び、悲しみ。避けるべきは悲しみ
・謎やクイズを利用して、そのメッセージが何を言おうとしているのか、受け手に真剣に考えさせる
・メッセージは短く、シンプルに。そして画像などを使って具体的に

とグラフィックデザイナーにも役立つようなことが多く書かれています。

「売れるデザイン」に仕上げるために参考に手元に置いておきたい1冊です。

分厚く、少しとっつきづらいところもあるかもしれませんが、忙しいときにも早く読めるようになっている親切な構造の本です。

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【おすすめ本⑦】アイデアのちから

こちらも分厚い本ですが、ぜひおすすめ本として入れておきたいのが「アイデアのちから」です。

・単純明快である(Simple)
・意外性がある(Unexpected)
・具体的である(Concrete)
・信頼性がある(Credentialed)
・感情に訴える(Emotional)
・物語性(Story)

といった、「成功するアイディアの6原則」について書かれています。この6つの頭文字を合わせて、本書ではSUCCESSと表現しています。

少し内容的に難しいと感じるかもしれませんが、時間がないときは終章を読むだけでも内容を把握することができます。

それと最後の勝間和代さんの解説も、この本に書いてあることの理解に役立ちます。

忙しいときは終章と勝間さんの解説をまず読んでみると良いと思います。

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まとめ

以上、グラフィックデザイナーにおすすめしたい本を7冊紹介しました。

グラフィックデザイナーにおすすめする本としては、少し意外なチョイスもあったと思います。

しかし、アーティスティックなデザインよりも「売れるデザイン」に仕上げなければ、今後グラフィックデザイナーとして生き残るのは難しいでしょう。

「売れるデザイン」を実現するために必要と思われる本を厳選して7冊紹介しました。

ぜひ、興味のある本、読みやすそうな本から手にとって、読んでみてほしいと思います。

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石井裕 セールスコピーライター

原子力技術者として企業に13年勤めた後、幼少期からの夢であるライターに転身。士業、コンサル、セラピストなどのプロモーションやオウンドメディアを多く手がける。県境好きな顔を持ち、「県境マニア」を出版。メディア出演も多数。
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