グラフィックデザイナー、Webデザイナーとして活動している人は全国に星の数ほどいます。探そうと思えば、クラウドソーシングサービスなどを使えば、いくらでも探すことができるでしょう。
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しかし、
・実際にデザインを依頼する際、星の数ほどいるデザイナーで、誰に依頼したほうが良いのか?
・グラフィックデザイナーと調整する際、どんな点に注意して話をすれば良いのか?
・事前にどんな準備が必要なのか?
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このように不安を抱えている方も多いと思います。
また、デザインを依頼しても「全然売れない」と失敗を経験されてきた方も多いでしょう。
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チラシやホームページ、ランディングページのデザインを依頼する際、どういった点に注意していけば良いでしょうか?
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私がグラフィックデザインの依頼の仕方で注意している点を3つまとめてみました。
マーケティングの理解があるグラフィックデザイナーかどうか?
チラシにしてもランディングページにしても、グラフィックデザイナーにデザインを依頼する際、必ず注意したい点は何だと思いますか?
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「自分好みのデザインにしてくれそう」
「かっこよく仕上げてくれるデザイナーが良い」
「PhotoshopやIllustrator、DreamWeberを使いこなして、素敵にデザインできることかなあ」
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このように、「かっこいい」とか「かわいい」とか「キレイ」とか、どこかアーティスティックなデザインを求めていないでしょうか?
グラフィックデザインを依頼する際、最も大きな落とし穴はそこにあります。
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チラシにしても、ランディングページにしても、そもそもデザインの目的はなんですか?
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まるで芸術品のような、見た目がすごくて「わー、ステキ」と言われることでしょうか?
違いますよね。なにか商品やサービスを売るためですよね。
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つまり、「ステキなデザイン」かどうか、というより、「売れるデザイン」である必要があるわけです。
多くの人が勘違いしている点が、「ステキなデザイン」=「売れるデザイン」と思っていることです。
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残念ながら「ステキなデザイン」と「売れるデザイン」は似ているようで、じつは全然イコールではないのです。この記事を読んでいる方が欲しいのは、「ステキなデザイン」ではなくて、「売れるデザイン」ですよね。
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では、「売れるデザイン」を作るために必要なことはなんでしょうか?
それがマーケティングの理解があるかどうかです。
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マーケティングの理解のあるデザイナーとは、「ステキなデザイン」よりも「売れるデザイン」にするために考えてくれるデザイナーのことです。
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デザインを依頼する際に、もっとも注意しなければならないのが、その点です。デザインを発注する際に、「売れるデザイン」に仕上げてくれる人なのか。それとも「単なるグラフィックデザイナー」なのか。
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そこを見極めないと失敗する可能性が高いということです。
「売れるデザイン」にしてくれるグラフィックデザイナーとは?
では、具体的に「売れるデザイン」にしてくれる、そんなマーケティングに理解のあるデザイナーとはどういう人のことを言うのでしょうか?
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そもそも一般的なグラフィックデザイナーというと、どういう印象がありますか?
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あまりマーケティングを学んできたイメージはないのではないでしょうか?どこか、感覚的なイメージ重視でデザインしてしまう人が圧倒的に多いと思います。
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多くのグラフィックデザイナーは、専門学校などでデザインやWebのスキルを学ぶものの、マーケティングを学んでいない人が大半です。だから、ある程度は仕方のないことなのかもしれません。
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冒頭で、グラフィックデザイナーは星の数ほどいるという話をしましたが、マーケティングに理解のあるグラフィックデザイナーはかなり少数派。特にクラウドソーシングサービスで、マーケティングに理解のあるデザイナーを探すことはかなり困難です。
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本サイトのように、マーケティング視点でグラフィックデザインについて書かれた情報はほとんどありません。なので、グラフィックデザイナーは、つい「売れる」という観点を忘れてしまいがち。
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しかし、その壁を乗り越えて、マーケティング、ライティング、デザインまでトータルで制作が可能な人もいます。
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ライター、特にセールスコピーライターはマーケティングの視点が必須で、彼らは「売れる」「伝わる」という観点で文章を書きます。
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その文章をしっかり活かしてデザインに落とし込むことができるのが、マーケティングに理解のあるデザイナーです。
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逆に、マーケティングに理解のないデザイナーに、デザインを依頼すると、次のような悲劇が起きてしまいます。
マーケティングに理解のないグラフィックデザイナーに頼むとあり得る悲劇
マーケティングに理解のないデザイナーで、注意しないといけないところは、次のようなことを、「悪意なく」やってしまうことです。
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・一番伝えたいことを書いてあるキャッチコピーがなぜか消されている
・文字のフォントを小さくされるなど、勝手に大きさを変えられる
・文字を薄くされたりして、読みづらくなる
・話の順番を勝手に変えられる
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アーティスティックなところを追求してしまうために、内容がすんなりと頭に入らないデザインにしてしまうのです。なので、非常に読みづらく、飛ばし読みできない。
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内容が頭に入らないので、全然伝わらない、「売れないデザイン」になってしまうのです。
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一番伝えたいキャッチコピーが消されてしまうとか、もう最悪ですよね。
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マーケティングやセールスコピーライティングに理解のあるデザイナーであれば、決してこのようなことはありません。
しかし、世の中の大半のグラフィックデザイナーは、マーケティングに理解がありません。
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では、このようなグラフィックデザイナーに、どのようにデザインを依頼しておけば良いのでしょうか?
グラフィックデザイナーへの依頼の仕方の注意点
では、デザイナーに依頼・調整する際の注意点です。
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当たり前ですが、丸投げはだめ。
これはマーケティングに理解のあるグラフィックデザイナーであろうが、そうでなかろうが一緒です。打合せなどで、必要最低限の情報は共有するようにしましょう。
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情報共有で注意したい点は、「誰のためのデザインか?」ということです。
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ここでいう誰のためとは、ターゲットのことを指します。
ターゲットの年齢、性別、価値観、好みと参考例、ライティングの優先順位、ベネフィット、余白の有無などの情報共有です。
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簡単に1つ1つ解説すると……
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年齢や性別によって、色彩などのデザインが全然変わってくるので、これは間違わずに共有するようにしたいところです。
ターゲットの価値観も大事です。お客さんは何を大切にして、何を求めて来ているのでしょう?という話です。
仕事ですか?家族ですか?自分ですか?恋愛ですか?友人ですか?
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これによって、じつはグラフィックデザインの方向性も全然変わってきます。経営者本人やコピーライターも見落としてしまいがちですが、ここもしっかりと共有していきましょう。
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ターゲットの好みと参考例、これはターゲットがよく読む雑誌などを共有しておくと良いと思います。
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というのも、雑誌は、かなりターゲット層に合わせて、よく考えてデザインや文章を書いているパターンが多いのです。ターゲットがよく目にする雑誌やメディアを共有できれば、グラフィックデザイナーは雑誌を参考にしてオマージュしてデザインすることもできます。
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なお、ターゲット層が好みそうな雑誌については、ファッション雑誌ガイドというサイトが参考になります。
ファッション誌やライフスタイル情報誌が、年齢、性別、系統、種類別にカテゴライズされていて、かなり便利です。
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特に経営者の方やセールスコピーライターの方が気を付けたいのは、ライティングの優先順位やベネフィットでしょうか。
特にマーケティングに深い理解のないデザイナーに依頼する場合は、明確に伝えないといけません。
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文字の配置、フォントの種類、大きさなど、絶対に削ってはいけないところや、小さくしたり薄くしたりしてはいけない箇所を共有していきましょう。
グラフィックデザイナーに渡す素材
経営者の方が直接デザイナーに依頼する場合、もしくはコピーライターが間に入ってデザイナーに依頼する場合、次の素材を渡すと良いでしょう。
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おそらく、グラフィックデザイナーは、次の情報を求めてくると思いますし、実際に提供して依頼したほうが、仕事がスムーズに進みます。
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・ドメインやディレクトリ
・レスポンシブ対応の有無(スマホ用キャッチコピーの優先順位)
・イメージとなる画像の提供(有料画像を使用するかどうかも含む)
・フォントの種類や大きさ
・OGP設定(Facebook用の設定および画像制作)⇒Facebookでシェアしたり広告を出す場合
・お問い合わせフォームの設置の有無
・プライバシーポリシー、特商法記載事項
(※ランディングページなどのWeb媒体の場合)
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自分はLPを制作する場合は、Excelで叩き台を作り、イメージ画像やフォントの種類・大きさを指定します。
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その方がグラフィックデザイナーもイメージがわきやすく、打合せがスムーズに進みます。
まとめ
グラフィックデザイナーに依頼する際の注意点として、まとめると、次のようになります。
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・できればマーケティングに理解のあるグラフィックデザイナーに依頼すること
・ターゲットの情報をなるべく詳細にグラフィックデザイナーに共有すること
・グラフィックデザイナーがイメージの湧きやすいように素材を渡すこと
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大事なことは「ステキなデザイン」ではなく、「売れるデザイン」になるように依頼すること。
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本来の目的を見失うことなく、グラフィックデザイナーと情報共有して、「売れるデザイン」を一緒に作り上げていく姿勢が大事と思っています。