はじめに
自社ホームページ、もしくはチラシやリーフレットのグラフィックデザインを誰かに依頼したい。
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この場合、グラフィックデザインを依頼する際の選択肢の1つとして考えられるのが、クラウドワークスやランサーズなどのクラウドソーシング。
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クラウドソーシングを活用して仕事を探しているグラフィックデザイナーは大変多いので、とても便利なツールだと思います。
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クラウドソーシングは、ホームページやチラシ制作の高速化を図るうえでは便利なので、ぜひうまく活用していきたいところ。
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しかし、クラウドソーシングを活用してグラフィックデザインを依頼する場合は、いくつか注意点があります。
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この注意点を認識したうえでグラフィックデザインを依頼しないと、
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・全然売上の上がらないホームページやチラシにされてしまった
・こちらの意図を無視したグラフィックデザインにされてしまった
[br num=”1″] という、いわゆる失敗作を納品されてしまう可能性もあります。[br num=”1″] クラウドソーシングで失敗したくない、うまく活用したい、そういう方は、ぜひ読んでみてください。
【注意点1】クラウドソーシングのメリットとデメリットを把握する
まず、グラフィックデザインなどを依頼する側(発注側)の立場で、クラウドソーシングのメリットとデメリットについて整理したいと思います。
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クラウドソーシングのメリットとデメリットを認識することはとても大切なことです。
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クラウドソーシングを活用して、グラフィックデザイナーに依頼する方法や、どういった内容を依頼すれば良いかが把握できるからです。
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逆にクラウドソーシングのメリットとデメリットを把握しないと、失敗したグラフィックデザインとなる可能性が高いです。
クラウドソーシングのメリット
クラウドソーシングで、グラフィックデザインを依頼する側のメリットについて。
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言うまでもないかもしれませんが、なんといっても、グラフィックデザイナーなどのクリエイターを気軽に探せることです。
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しかも、大手のクラウドソーシングサービスでは、駆け出しのグラフィックデザイナーも多く登録しています。
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つまり、安価な価格設定でグラフィックデザインを依頼しやすいということになります。
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依頼する側の多くの方が感じているクラウドソーシングのメリットは、まさしくこれではないでしょうか。
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また、コンペ方式でグラフィックデザインを募集することができるのも大きなメリットです。
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実際にコンペ方式でグラフィックデザインを募集する人もとても多いですね。
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発注側とすれば、気に入ったデザインを1つ選んで、その人にだけ報酬を支払えば良いわけです。
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また、依頼される側(受注側)の方が多く挙げているクラウドソーシングのメリットが、直接対面しなくて良いこと。
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ほとんどがメールのやり取りだけで済み、打合せの手間や交通費がかからないという点があります。
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これは、依頼する側(発注側)にとっても時間的な負担がなくなるので、メリットの1つと言えるでしょう。
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安価で依頼できる。コンペで大量にデザインを募集できる。打合せの手間が少ない。たしかにクラウドソーシングのメリットと言えます。
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しかし、このメリットは逆に大きなデメリットでもあるのです。
クラウドソーシングのデメリット
では、クラウドソーシングのデメリットについてお話したいと思います。
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クラウドソーシングのメリットとして、安価で受注できる、コンペで募集できる、打合せの手間が少ないということが挙げられました。
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しかし、これがクラウドソーシングの大きなデメリットでもあるのです。どういうことかというと・・・
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- ・安価に受注できるということは、駆け出しのグラフィックデザイナーが多い。つまり、クオリティが保証できない
- ・人間関係が構築されていないため、グラフィックデザイナーの人柄や強みがわからない。しかも最悪、いきなりバックられることがある
- ・メールのやり取りが大半であるため、依頼されたグラフィックデザイナーがプロジェクトの意図を理解していない
- ・コンペでグラフィックデザインを募集するにしても、依頼する側の意図に合ったデザインが出てくることは稀。
[br num=”1″] 結局、依頼する側が意図しているグラフィックデザインがなかなかできなかったら、時間ばかりが過ぎてしまいます。
[br num=”1″] これでは本末転倒です。
グラフィックデザイナーのほとんどがマーケティングの知識がない
しかも、多くのクラウドソーシングに登録しているグラフィックデザイナーは、マーケティングの視点を持っていません。
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これについては、「失敗しないグラフィックデザイナーへの依頼の仕方3つのポイント」という記事で詳しく書いていますが、
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ほとんどのグラフィックデザイナーは、「おしゃれ」とか「かわいい」とかアーティスティックな側面にばかり気が向いています。
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しかし、アーティスティックなところばかり気にしているグラフィックデザイナーに依頼してしまうとどうなるか。
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マーケティングに理解がないため、依頼する側の意図を組んでくれない可能性が高いです。というか、ほぼ無理な話でしょう。
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だから、後で詳しく書きますが、ある程度細かく指示をしないと、キャッチコピーは勝手に消したり、文字を勝手に薄くしたり・・・
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おしゃれなのに、なぜか「全然売れないデザイン」に仕上がる可能性が極めて高いです。
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ここまで読むと、クラウドソーシングを活用することは、じつはリスクも大きい。あまり活用しないほうが良いのかな・・・
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そのように思われた方も多いかもしれません。しかし、そんなことは全然ありません。
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メリットとデメリットを把握していれば、うまくクラウドソーシングを活用していくことは可能です。
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冒頭でもお伝えしたとおり、クラウドソーシングによって、業務の高速化をうまく進めることは全然可能です。
【注意点2】どういった場合に、クラウドソーシングを活用するか
それでは、どのような場合に、クラウドソーシングを活用するのが一番良いか、ということをお伝えします。
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それは、全体のグラフィックデザインを依頼するのではなく、一部のデザインの変更や、修正を加える場合です。
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具体的に言うと、web媒体であれば、ホームページのヘッダーやバナーデザインの変更、ランディングページの各パーツなどの変更です。
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チラシやリーフレットなどの紙媒体でもそうです。全体のデザインはできあがっているが、反応を上げたいから、色を変更したり、文字のフォントや色を変更する場合。
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このような細々としたデザインの修正を依頼するのに、制作会社に依頼しては高額になってしまうでしょう。
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制作会社やデザイン会社によっては、修正を依頼する際に別料金がかかってしまうことがあります。
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もちろん、全体のデザインを制作会社などに依頼する際、キックオフのときに、修正にどの程度応じてもらうか確認することが前提になります。
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そのうえで、グラフィックデザインの修正を依頼する場合、クラウドソーシングの活用は非常に有効になります。
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上に挙げた修正くらいであれば、打合せなどの手間もさほど必要ないでしょう。
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全体のデザインができあがっているので、グラフィックデザイナーに製作依頼の意図も把握してもらいやすいでしょう。
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つまり、クラウドソーシングでは、全体のプロジェクトに関わってもらうグラフィックデザイナーを募集するのではありません。
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一部分の修正に応じてもらえるグラフィックデザイナーを探すことに向いていると言って良いでしょう。
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クラウドソーシングに登録しているグラフィックデザイナーの大半は駆け出しのデザイナーです。
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グラフィックデザイナーとして収入を上げていきたいというよりは、まずは経験を積んでいきたいと考えている人も多いです。
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このような駆け出しのグラフィックデザイナーであれば、ヘッダーだけ、バナーだけの依頼でも引き受けてくれる可能性が高いでしょう。
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駆け出しのグラフィックデザイナーの場合、逆に全体のデザインを依頼すると自信のなさから躊躇する人も多いです。
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私はクラウドソーシングではなく、直接友人に、チラシやランディングページ全体のデザインを依頼しようとしたことがあります。
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駆け出しで仕事を欲しがっていたので「どうかな」、と思っていたのですが、見事に難色を示されてしまいました。
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しかし、ブログやホームページの、ヘッダーやバナーのデザインは喜んで引き受けてくれるのです。
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これは駆け出しのグラフィックデザイナーが多いクラウドソーシングでも同じことが言えると思います。
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全体のデザインを依頼する場合は、制作会社やデザイン会社に直接発注するのが良いでしょう。
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特にホームページやランディングページであれば、htmlコーディングなんかも、一手に引き受けてくれる可能性が高いです。
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ただし、制作会社やデザイン会社のグラフィックデザイナーに依頼するときでも注意が必要です。
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上に書いたようにマーケティングに対して理解があるわけではないからです。
【注意点3】グラフィックデザイナーに丸投げしない
クラウドソーシングで依頼するにしても、制作会社に依頼するにしても同じことが言えるのが、
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「グラフィックデザイナーに丸投げは厳禁」ということ。
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「センス良いのを頼みます」「良い感じで」は禁句と言って良いでしょう。
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丸投げは、まともなグラフィックデザイナーは本当に嫌います。
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依頼の丸投げが習慣化してしまうと、今後優秀なグラフィックデザイナーからも逃げられてしまう可能性が高いです。
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なので、「丸投げ厳禁」は必ず覚えておいてください。
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特に顔の見えないクラウドソーシングでの依頼であればなおさらです!
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顔の見えない初対面の人に、依頼側の意図を組んでもらおうなんて、無理にもほどがあります。
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ましてや、クラウドソーシングに登録しているグラフィックデザイナーの大半は駆け出しです。
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しっかりと依頼の意図を伝えるようにしましょう。
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詳しいことは、こちらも「失敗しないグラフィックデザイナーへの依頼の仕方3つのポイント」という記事で詳しく書いているので、ぜひ併せてご覧ください。
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つまり、クラウドソーシングでグラフィックデザインを依頼する際も、なるべく打合せの時間は設けたほうが良いでしょう。
【注意点4】コンペ方式でデザインを募集する場合の注意点
クラウドソーシングといえば、コンペ形式でデザインを募集する人も多いでしょう。
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一応コンペ方式について、説明しておくと、
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- コンペ方式は名前の通り、コンペ(コンペティション:competition)のように、依頼に対して直接仕事を募集する仕事方式です。例えば、クライアントがロゴ制作を依頼した場合ランサーは依頼に基づいてロゴ画像を直接提案します。
クライアントは提案の中から最も気に入った提案を出したランサーに対して、報酬を支払い、その対価として提案を買い取ります。
※ランサーズより抜粋
[br num=”1″] たしかにクラウドソーシングで依頼するなら、このコンペ形式はうまく活用していきたいところです。
[br num=”1″] しかし、ここでも大きな注意点があります。
[br num=”1″] コンペ方式では、たしかに多くのグラフィックデザイナーからデザインを提案されるでしょう。
[br num=”1″] しかし、それでも、依頼する側(発注者)の意図を組んで提案するデザイナーは稀だということです。
[br num=”1″] なので、コンペ方式でデザインを依頼する際も、修正に応じてもらう旨を伝えておいたほうが良いでしょう。
[br num=”1″] 「あなたのデザインは、とても素晴らしいもので、社内でも絶賛の声が続出しています。ただ、さらにブラッシュアップをかけてより良いものに仕上げたいと思っています。そこで一度打合せの場を設けさせていただきたいのですが、いかがでしょうか?」
[br num=”1″] と感謝の気持ちを添えながら、修正をお願いしてみると良いと思います。
まとめ
以上、クラウドソーシングを活用して、グラフィックデザイナーにデザインを依頼する際の注意点をまとめると、
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- クラウドソーシングのメリットとデメリットをしっかり把握する
- ヘッダーやバナーデザインなど、一部分の修正を依頼するときにクラウドソーシングは有効
- クラウドソーシングで依頼するときでも、絶対にデザインの丸投げはしないこと
- コンペ形式でも、修正をお願いする可能性があることを説明しておくこと
[br num=”1″] 安易に頼ることのはリスクは大きいですが、クラウドソーシングの特徴を踏まえた上で活用するなら、スムーズに仕事を進められるでしょう。
[br num=”1″] クラウドソーシングサービスには、クラウドワークスやランサーズ、ココナラなど、様々な媒体があります。
[br num=”1″] なかにはロゴJPコンクールのように、ロゴデザインに特化したコンペサービスもあるので、いろいろ探してみると良いと思います。