
グラフィックデザイナーに向いている人とは?また逆に向いていない人とは?
そして、これから先グラフィックデザイナーとして食べていけるのだろうか?
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グラフィックデザインを仕事にしたい、もしくは仕事にしている人は、一度は考えたことがあると思います。
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実際に星の数ほどいるグラフィックデザイナー。正確な統計データはありませんが、一説には「デザイナー」という括りでいけば10万人以上いるとも言われています。またデジタル技術の発達で、ある程度は自分でグラフィックデザインができる時代になっています。
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つまり、グラフィックデザイナーの需要も年々変わってきているということです。
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今回は、グラフィックデザイナーに向いている人はどういう人なのか?今後グラフィックデザイナーとして食べていくには、どのような素質が求められるのかについて書いていきたいと思います。
グラフィックデザイナーは美的センスだけでは食べていけない
まず、あなたは「グラフィックデザイナーに向いている人」というと、どのような人を思い浮かべますか?
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おそらく、グラフィックデザイナーの適性というと、次のようなことを思い浮かべるのではないかと思います。
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・美的センスがある
・感性が発達している
・個性的で発想力が豊かである
・おしゃれなことが好き
・Photoshop、Illustrator、DreamWeberなどを使いこなせる
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これも間違いではないと思います。
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しかし、これだけでは日々デジタル技術が発達している現代において、グラフィックデザイナーで食べていくことは難しいでしょう。
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そもそもグラフィックデザイナーに求められる素質というのを考えたことがあるでしょうか?
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みんながみんな、そんなに美的センスがあってアーティスティックなデザインを求めているのでしょうか?
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そもそも、デザインを依頼する目的はなんでしょうか?そう考えると、グラフィックデザイナーの適性というのは、上に挙げたことだけでは全然物足りないことがわかると思います。
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おそらく、上に書いたことだけ全部満たしている人も、グラフィックデザイナーに向いているとは言えません。
もはや、美的センスだけでは、グラフィックデザイナーとして食べていくことは難しいのです。
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それは、美的センスなんかより、もっとグラフィックデザイナーとして求められることがあるからです。
今後グラフィックデザイナーとして食べていける人とは?
それでは、今後グラフィックデザイナーとして食べていける人とは、どういう人でしょうか?
グラフィックデザイナーに必須の素養とは、どういうものでしょうか?
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これから話す「必須の素養」を身に着けた人は、おそらく今後もグラフィックデザイナーとして食べていくことは可能でしょう。
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しかも、食べていけるというレベルではなく、年収1,000万円以上を目指すことも可能になります。しかも安定して高収入が得られるようになるでしょう。
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もしかしたら、グラフィックデザイナーという枠に留まらず、多方面で活躍できる人になれるかもしれません。
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しかし、これから話すことに当てはまらない人は、グラフィックデザイナーには向いていないでしょう。辛うじて食べていけるにしても、満足する収入が得られず、苦しい状態が続くのではないかと思います。
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これほどまでにグラフィックデザイナーの将来を決定的に分けてしまうものとは、いったい何なのでしょうか?
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私はグラフィックデザイナーに向いている人とは、次の3つに該当する人だと思います。
マーケティングをよく理解しているグラフィックデザイナー
グラフィックデザイナーにマーケティング?
そのように思った方も多いと思います。
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無理もないと思います。グラフィックデザインの専門学校では、まずマーケティングを学ぶことはないからです。でも、グラフィックデザインに限ったことではないのですが、本当に大切なことは学校では教えてくれないものです。
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そもそも、なぜクライアントは、あなたにデザイン制作をお願いするのでしょうか?
おそらく、「おしゃれ」「かわいい」「かっこいい」といったアーティスティックな要素を求めているわけではないと思います。
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どちらかといえば、クライアントの商品・サービスが売れることの方が大事ではないでしょうか?
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では、そんな「売れるデザイン」とはどういうものなのか?
残念ながら「アーティスティックなデザイン」≠「売れるデザイン」です。
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とあるセールスコピーライターの方がぼやいていました。
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「せっかく書いたキャッチコピーが消されてしまった」
「一番強調したい文字を小さくされた、しかも薄いし」
「勝手に文章の順番変えないでくれ!」
「全体的に文章が読みづらいデザインだ」
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おそらく、デザインを依頼されたグラフィックデザイナーは、悪意なく、良かれと思ったのでしょう。
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もっとかっこよくしたい!かわいくしたい!だからこの文字はもう少し小さくしてしまえ。この文章はいらないから取っちゃえ。この文章とこの文章の順番を変えちゃおう。
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結果、全然「売れないデザイン」、伝えたいことを台無しにするデザインになってしまうのです。
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美的センスばかり求めてしまい、「伝える」ことを無視してしまう。
これがマーケティングに理解のないグラフィックデザイナーです。
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セールスコピーライターが一生懸命リサーチして、ヒアリングして書いた文章を、より活かすのもグラフィックデザイナーの重要な仕事です。
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実際に、美的センスや芸術性よりも、読み手に「伝わる」ことの方が重要なことが多いです。
クライアントは売れるようになりたいわけですから。
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アーティスティックなデザインを追求することは否定しません。
ですが、それに加えて文章を活かしたり、ターゲット層に合わせたデザインにすることができれば、「売れるグラフィックデザイナー」になることができるでしょう。
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「売れるデザイン」とは、「伝わるデザイン」のことです。
コミュニケーション能力があるグラフィックデザイナー
ライターやデザイナーなど、どこかクリエイティブな仕事をしている人は、PCに向かって黙々と作業、どこか職人気質。一方で人とのコミュニケーションは比較的苦手としているイメージを持っている人も多いでしょう。
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しかし、一流のグラフィックデザイナーになるためには、コミュニケーション能力は欠かすことはできません。
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クライアントの意図を的確に理解し、ターゲットに合わせたグラフィックデザインをすることはとても大事なこと。そのためには、ライターやクライアントとのコミュニケーションは欠かせません。
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ただライターやクライアントの指示通りやるだけでは、ロボットと一緒です。
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AI(人工知能)が発達したらもちろんのこと、今でも指示通りやるだけのグラフィックデザイナーは淘汰されてしまうでしょう。クライアントやライターの方が、「これぐらいだったら自分でやるわ」となってしまいます。
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いくらデジタル技術が発達しても、必要とされ続けるのは、良好な人間関係を築けるコミュニケーションです。クライアントの商品・サービスに積極的に興味を持ち、「いったい誰のためのデザインなのか」ということを情報共有していきましょう。
グラフィックデザイナーにもクライアントを選ぶ権利がある
つまり、グラフィックデザイナーとして、今後も充分食べていける人とを一言で言うと、
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「マーケティングに理解があって、コミュニケーション能力が高い」
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ということになります。
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この2つが備わっていれば、高単価のグラフィックデザインの依頼がどんどん舞い込むようになると思います。
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もし、まだ収入面に不満があるなら、おそらくマーケティングの勉強不足か、コミュニケーションに改善の余地があるかどちらかだと思います。
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それくらい、この2つの要素はグラフィックデザイナーにとって重要なことです。
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でも、クライアントの商品・サービスに興味を持ち、積極的にコミュニケーションを取ると聞くと、ストレスを感じる人も多いかもしれません。
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必要以上に人と関わりたくない、他人との関わりが煩わしい。そのように思っている方もいるかもしれません。
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ですが、実はこのような感覚って、とても大事だと思うのです。
そもそもグラフィックデザインの仕事は時間がかかる仕事です。1ヶ月に何件も引き受けることなんてできません。
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どんな案件も引き受けていたら、すぐにいっぱいいっぱいになってプライベートの時間がなくなります。最悪、それこそストレスで体を壊すでしょう。
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ある程度「売れるグラフィックデザイナー」になることができたら、今度はクライアントを選ぶ権利を行使しましょう。
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それこそ、何だか関わってストレスになる人、煩わしいなあ、と思うクライアントは切ってしまって良いわけです。
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具体的に言うと、次のような発言を繰り返すクライアントやセールスコピーライターとの関係は切ってしまって良いでしょう。
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「こうじゃないんだけど…」
「もっとセンスよく!」
「ほんとにこれで大丈夫なの?」
「はあ、まあしょうがないか、、、今回はこれでOKです」
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こんなこと言われたらどうでしょう?傷つきますよね。
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つまり、グラフィックデザイナーが傷つくようなことを平気で言うような人は、どんどん縁を切ってしまって良いのです。
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自分の好きなクライアント、応援したいと思えるクライアントでなければ、そもそも興味・関心を持てるわけがありません。
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聖人君主じゃあるまいし、人間誰でも、あらゆる人に興味を持つことなんて不可能なんです。
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もちろん、なんでもかんでも逆ギレしてしまって良いわけではありません。少しでもシャクに触るからと言って、誰でも構わず縁を切ったら、孤立無援の世捨て人になるでしょう。
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関わっている人が、自分を成長させてくれる人なのか、ただ否定するだけの人なのか。そこは充分見極めて付き合う人を選ぶ必要があると思います。
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つまり、グラフィックデザイナーに向いている人の特徴の3つ目としては、
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「人を見る目を持っていること」ということになります。
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なるべく人を見る目を養い、付き合う人を選べるようになることはとても大事なこと。
これはグラフィックデザイナーも例外ではありません。
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このようにできれば、グラフィックデザイナーとして食べていけるだけではなく、仕事が楽しくて仕方なくなるでしょう。
これからグラフィックデザイナーを目指す人へ
以上から、グラフィックデザイナーに向いている人というのは、次の3つにまとめられます。
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・マーケティングの視点でグラフィックデザインができること
・コミュニケーション能力があること
・人を見る目が備わっていること
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前者のマーケティングの視点については、マーケティングやセールスコピーを学べるセミナーに行ってみるのも良いかもしれません。
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あと、あくまで私の感覚ですが、過去に様々な苦労をしてきた方のほうが、コミュニケーション能力や人を見る目に長けていると思います。
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仕事でうつになりかけたとか、過去に辛いストーリーがあって、それを乗り越えた人は、人に寄り添える能力が高いと思います。
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これから接するクライアントさんも、きっと様々な人生ストーリーを持っていることでしょう。様々な苦労を自己開示する場面も少なくありません。
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その場合、グラフィックデザイナーも様々な苦労を乗り越えた方なら、お互い共感し合うものが多いでしょう。
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そう考えると、過去に何かしら辛い経験をして、それを乗り越えた人がグラフィックデザイナーに向いているかもしれません。