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プロなら必ず知っておきたい日本の有名グラフィックデザイナーまとめ | グラフィックデザイナーの教科書
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プロなら必ず知っておきたい日本の有名グラフィックデザイナーまとめ

はじめに

街を歩いていても、家でテレビを見ていても、スマホでネットサーウィンをしていても、私たちは何かしらのデザインに囲まれています。

そんなデザインを形作っているグラフィックデザイナー。

星の数ほどあるデザインの中でも圧倒的な印象で一般人の記憶にも鮮烈に残る作品を生み出している日本の有名グラフィックデザイナーを紹介します。

大貫卓也氏

1958年生まれ。東京都出身。多摩美術大学を卒業後、博報堂入社。その後独立。多摩美術大学の客員教授も務めている。
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代表作品:としまえん「プールひえてます」、日清カップヌードル「Hungry?」、サントリーペプシコーラ「ペプシマン」、新潮社「Yonda?」、Jリーグロゴ、ソフトバンクロゴなど
[br num=”1″] あの佐藤可士和をはじめとした、多くのグラフィックデザイナーの憧れの的である大貫氏。ブレイクのきっかけはとしまえんの広告で「かっこいい広告」を諦めた事がきっかけだそう。当時、デザイナーとしての才能を最大限発揮することに躍起になっていた大貫氏は上司から「としまえんにいきたくなる広告を作れ」とアドバイスを受け、”デザイナー大貫”をやめて、とにかくとしまえんに行きたくなることを考えたそうです。

そして、シンプルで遊び心のある伝わりやすいクリエイティブを作成。大反響を得ました。その後も誰もが記憶しているような大ヒット広告を連発。

その秘訣は広告はコミュニケーションの一種であると考え、シンプルで伝わりやすく、相手の心も体も動かすような効果が徹底的に練られているためでしょう。クライアントの5年、10年先のブランディングも考えて製作を行っているそうです。

原研哉氏

1958年生まれ。岡山県出身。武蔵野美術大学を卒業後、日本デザインセンター入社。現在は同社の代表取締役、武蔵野美術大学教授を務める。

代表作品:無印良品アートディレクション、集英社新書、ピエール・エルメ、AGF「MAXIM」、NTT「らくらくホンベーシック」、長野オリンピック開・閉会式プログラム、2005年愛知万博の公式ポスター、松屋銀座リニューアル、代官山蔦屋書店VIなど
[br num=”1″] デザインとは「本質を見極め、可視化する」という作業、と考えている原研哉氏。デザイナーの仕事はクライアントの本質、大事な部分を見極め、それを目に見える形にしてくことであると語られています。また、製作において、人や社会との接点を多く持つことが重要と考えているそうです。数時間考えても答えが出なかったのに、急に数秒のひらめきで一気に仕上がる、ということは多くの方が経験していることだと思います。原氏は不動産、百貨店、小売業、書籍、パッケージなどなど、あらゆる産業との多角的な接点から視野が広がることが、独創的でアイディアを生みだすため、また精度の高いデザインを生みだすための重要な要因となっていると考えているそうです。

服部一成氏

1964年生まれ。東京都出身。東京芸術大学を卒業後、ライトパブリシティ入社。その後独立。
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代表作品:「キユーピーハーフ」の広告のディレクション、雑誌「真夜中」「流行通」「here and there」のアートディレクション、経済産業省「365日 Charming Everyday Things」プロジェクトのアートディレクション、「三菱一号館美術館」のロゴデザイン、「プチ・ロワイヤル仏和辞典」、写真集、文芸書のブックデザインなど
[br num=”1″] 「キユーピーハーフ」のデザインで有名な服部一成氏。手書きの文字や何気なく撮った写真など、「偶然、ただ一度起こったこと」を画面に定着したいという気持ちが服部氏の中にあるそうです。

キユーピーとは逆に、手書きの情緒性を排除した表現をコンピュータの線を使ったデザインなどでするときにも、「偶然」を取り入れられるような工夫をいるそう。一貫して、「ただ1度の出来事、ただ一度起きてもう、二度と起きないこと」を、ひとつの静止した画面に定着する方法を探されているそうです。

また、デザイナーにとって重要なのは「理解力」であると服部氏は考えているそうです。その仕事で対象となる商品や企業、装丁をするならばどういう中身など、理解しないとデザインは不可能。商品の開発者などとは少し違う次元での、デザイナー的な理解、把握の仕方があると語られています。

佐藤可士和氏

1965年生まれ。東京都出身。多摩美術大学を卒業後、博報堂入社。その後独立。慶応義塾大学特別招聘教授、多摩美術大学客員教授も務めている。
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代表作品:ユニクロ、楽天、セブン&アイ、今治タオル、TSUTAYA Tポイント、クールジャパン、明治学院大学、国立新武術感などのロゴやブランディング、SMAPをはじめとする有名アーティストのCDジャケット、ホンダ「ステップワゴン」大塚製薬「カロリーメイト」TVCM等
[br num=”1″] HP: http://kashiwasato.com
[br num=”1″] 大貫卓也氏に憧れ、博報堂入社。その後飛ぶ鳥を落とす勢いでグラフィックデザイナー業界のみならず、一般人の間にも名前が知られる最も有名なグラフィックデザイナーである佐藤可士和氏。クリエイティブの製作のみならず、ライフスタイル雑誌へ登場したり、ビジネス書「佐藤可士和の超整理術」や絵本「しょうちゃんとちきゅうくん ずっといっしょにいたいね」の出版など、子供から大人まで広い世代に渡って支持されている。佐藤可士和氏は「良いモノを作れば売れる時代は終わった。届け方を考えなくてはいけない」という考えのもと、時代背景や人間が根本的にあわらない部分などを加味してデザインやブランディングを行っているそう。一過性の人気や注目度をねらうのではなく、本質を年単位でも伝えていくことを最優先にされているそうです。佐藤可士和氏は関連書籍も多数出ているので参考にできる部分がたくさんありますね。

森本千絵氏

1976年生まれ。青森県出身。武蔵野美術大学を卒業後、博報堂入社。その後独立。武蔵野美術大学客員教授も務めている。
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代表作品:NHK大河ドラマ「江」、朝の連続テレビドラマ小説「てっぱん」「半分、青い」のタイトルワーク、松任谷由実「宇宙図書館」、Mr.Children「HOME」「SUPERMARKET FANTASY」のデザイン、SONY「make.believe」、組曲、Right-on、AZUL のCM演出、Canon「ミラーレスEOS M2」、KIRIN「8月のキリン」、「一番搾り」、「一番搾り 若葉香るホップ」のパッケージデザインなど
[br num=”1″] HP:http://www.goen-goen.co.jp
[br num=”1″] 現在1児の母である森本千絵氏は子持ちの女性アートディレクターとして活躍する数少ない方です。
幼少期は生け花の先生である祖母とテーラーを営む祖父の影響で切り花や残布のコラージュで絵を描くことが好きだったそう。

目的があり、人に伝えるための絵作りに早くから目覚め、中学生の頃に広告会社へ入社することを決意。見事、博報堂へ入社されました。
しかし、配属された部署では本当にやりたかった広告の仕事ではなかったそう。

そんな中、どうにかして自分の夢を叶えようと、同期と協力して、当時グラフィックデザイナーの部署の多くの人が挑戦していた朝日広告賞に応募、準グランプリを受賞されます。そのことがきっかけでグラフィックデザインの仕事がどんどん舞い込み、最終的には部署もグラフィックデザインへ異動もかなったそうです。

森本氏はデザインはセオリーにはまったものではなく、ドキッとするようなメッセージや想像力を掻き立てるようなグラフィックが重要と考えており、そのためには求めたれている目的を「聞き出す力」や日常の中にある魅力や面白さ、いいものなどを「引き出す力」がデザイナーには必要だと考えているそうです。

まとめ

有名グラフィックデザイナーの作品はあまりの素晴らしさに心奪われ、とにもかくにもデザインの良さやパッと見たときの瞬間的な魅力が先行しがちですが、どのデザイナーさんもマーケティングの一環としてデザインを捉え、それを達成するために独自の考え方や教訓を持って、作品を作られているようです。

このことからも読み取れるように、グラフィックデザイナーとして成功するには、マーケティングのことをしっかりと理解し、売り上げやブランド力の向上などに貢献できるかが鍵と言えます。クライアントの未来のビジョンや競合他社、マーケットの状況などを入念に調べ、理解した上で、デザイナーとして最高の提案、クリエイティブの提供ができるようになることが、クライアントにも自分自身が売れっ子になるためにもとても大切です。

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