はじめに

グラフィックデザイナーが年収1000万円?そんなことが本当に可能なの?

結論からいくと、年収1000万円を稼ぐグラフィックデザイナーになることは可能ですが、実際に年収1000万円を超えている人は少ないでしょう。

だいたい5%くらいではないかと言われています。

しかし、だからといって、グラフィックデザイナーとして食べていく道を捨ててほしくありません。

というのも、そのわずか5%しかいない、年収1000万円を稼ぐグラフィックデザイナーになることはさほど難しくないからです。

というのも、年収1000万円を稼ぐグラフィックデザイナーには、ある共通点があります。

年収1000万円を稼ぐグラフィックデザイナーは、どのようにして年収1000万円を稼げるようになったのでしょうか?

年収1000万超えのグラフィックデザイナーにセンスは不要?

まず、年収1000万円を稼ぐグラフィックデザイナーになるためには、特別なセンスは必要ありません。

もちろん、一般的なグラフィックデザイナーとしてのスキルやセンスは必要でしょう。

しかし、ただグラフィックデザイナーとしてのスキルを磨くだけでは、年収1000万円の壁を超えるのは不可能でしょう。

どんなにアーティスティックなデザインを極めたとしてもです。

目指すところはそこではありません。

グラフィックデザイナーとして極めるだけでは、年収1000万円どころか、これからは食っていくのも厳しいでしょう。

年収1000万円を目指すグラフィックデザイナーの方は、まずはこの考えを捨てるようにしましょう。

そもそも、デザインのセンスだけでは、クライアントの求めるデザインはできませんから。

グラフィックデザイナーの付加価値

それでは、年収1000万円を稼ぐグラフィックデザイナーになるためには、どうしたら良いかという話をします。

簡単に書くと、年収1000万円以上を稼ぐグラフィックデザイナーの条件は、大きく分けて2つあります。

1つ目は、グラフィックデザイナーを雇って、自分は手を動かさないデザイナーになること。

つまり、経営者になるということです。

2つ目は、グラフィックデザイン以外にも報酬がもらえる付加価値を身につけることです。

今回は、グラフィックデザイナーの付加価値についてお伝えします。

「デザイン料」というものは、単価がまちまちです。

もっと残酷な言い方をすれば、デザイン料の下限はどこまでもありますが、上限はある程度決まってしまいます。

制作全体の予算にも限度はあります。

また、大手広告代理店の設定に準じるケースも多いのですが、その単価は決して高単価とは言えません。

グラフィックデザイナーも、デザインにかけられる時間は決まっています。

だから、「デザインだけ」をしても、月の売上には限度が出てきてしまいます。

どんなにフル稼働で働いているグラフィックデザイナーでも、「デザインだけ」で年収1000万円を超えるのは、現実的とは言えません。

グラフィックデザイン以外のところで付加価値を付けなければ、高単価にしていくのは厳しいでしょう。

では、グラフィックデザイナーとして、どのように付加価値を付けていくか。

1つの方法は、コンサルタントになることです。

グラフィックデザイナーとコンサルタントなんて、全然違う仕事じゃん!

そのように思われる方が多いのは当然と思います。

しかし、先ほど、このように書きました。

「そもそもデザインのセンスだけでは、クライアントの求めるデザインはできません」

それでは、クライアントがグラフィックデザイナーに求めていることは何だと思いますか?

「デザインに決まってるでしょ!」

と思った方、残念ながらそれは違います。

たしかにクライアントさんは、あなたにグラフィックデザインをお願いしたかもしれません。

しかし、クライアントさんの求めていることは、グラフィックデザインなのでしょうか。

背景には、商品・サービスの売上を上げたいというのがないでしょうか。

何らかのイベントであれば、イベントの集客を増やしたいということになります。

実際にクライアントさんの元へ足を運び、打ち合せることはデザインに関することだけではありません。

売上の課題、ペルソナ設定、単価、売り方、予算管理まで提案していくのです。

つまり、マーケッターとしての要素を兼ねたグラフィックデザイナーを目指すのです。

「それはもはやデザイナーではないですね」

と思われた方もいると思います。

しかし、クライアントさんの求めることが「売上」「集客」である以上、マーケティングには関わらざるを得ないのです。

既に欧米では、このようなマーケッター兼グラフィックデザイナーこそが一流だと認知されつつあります。

その流れは日本でも来るでしょう。というより、肌感覚としては既に来ていると思われます。

ふだんからグラフィックデザイナーの付加価値を付ける努力をしよう

「私には営業経験もないし、コンサルの能力なんてない!」

と感じられた方、安心して大丈夫です。

たしかに最初からコンサルタントとしての付加価値を付けていくのは難しいかもしれません。

しかし、普段からグラフィックデザイナーの付加価値を付けていく訓練はできます。

どういうことかというと、普段の仕事から、クライアントさんから詳細なペルソナ設定を確認していくのです。

具体的には、男女、年齢、ベネフィット(もしくは危機感)、ターゲットの好み・価値観…

このようなことを具体的な言葉で表現できるように聞き出していくのです。

間違っても「かわいく」「かっこよく」で打合せを終えてはいけません。

ターゲットによって、かわいいも、かっこいいも定義が全然違います。

その良い見本が女性誌です。

ターゲットの年齢や性別、価値観などを把握したデザインになっています。

かわいい、キレイも全然年齢層によって解釈が違うのがわかるでしょう。

また、このように詳細なペルソナ設定をしていけば、余白の有無やフォントなども判断しやすくなります。

このようにしていけば、マーケティングコンサルタントとしての要素を備えたグラフィックデザイナーとして独り立ちできるでしょう。

◯◯専門のグラフィックデザイナーを目指す

コンサルタントとしての要素も備えたグラフィックデザイナーになるだけでも、だいぶ突出した存在になれるでしょう。

さらに尖った存在になるには、「◯◯のデザインなら、あの人だよね」と特定の分野を極めるのも良いでしょう。

士業限定、セラピスト限定など業種を絞るのも1つの手です。

自分にしかできない強み、マーケティングで言えばポジショニングを確立できると、かなり強いですね。

ポジショニングとは、ターゲット顧客に自分のサービスを知ってもらうため、競争優位性のある独自のポジションを築くことです。

「その他大勢」に埋もれることなく、「これだけは自分は譲れない」という地位を築けば、年収1000万円を稼ぐことは夢ではないでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?年収1000万円を稼ぐグラフィックデザイナーに必要なことをまとめると…

・グラフィックデザイナーとしての付加価値を見出す
・「◯◯と言えば、あの人だよね!」と言われるようになる

年収1000万円を稼ぐグラフィックデザイナーは全体の5%と言われています。

しかし、肌感覚として、残り95%のグラフィックデザイナーは、おそらく付加価値を見いだせていません。

そもそもその必要性に気付いていない人も多いです。

つまり、付加価値を見出すことができれば、いきなりトップ5%、年収1000万円稼ぐグラフィックデザイナーの仲間入りができるのです。

さらに、「◯◯と言えば、あの人だよね!」と言われるようになれば、もう言うことはないでしょう。

ここまでできれば、もう高単価の案件しかやってこないので、年収1000万円稼ぐだけではなくて、時間的にも余裕ができます。

自分は年収1000万円を稼いで、クライアントからは感謝される。それでいて時間的に余裕がある。

そう考えると、付加価値の高いグラフィックデザイナーは、とても素敵な仕事だと思います。

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石井裕 セールスコピーライター

原子力技術者として企業に13年勤めた後、幼少期からの夢であるライターに転身。士業、コンサル、セラピストなどのプロモーションやオウンドメディアを多く手がける。県境好きな顔を持ち、「県境マニア」を出版。メディア出演も多数。