はじめに

グラフィックデザイナーのあなたに質問です。

「あなたは自分のデザイン知識・スキルに自信はありますか?」

正解はありませんので、ご自身の感覚でお答えください。

では、2つ目の質問です。

「あなたはデザイナーとして思うように稼げていますか?」

いかがでしょうか?

「グラフィックデザイナーとしてもっと稼げるようになりたい!」という方は、ぜひ続きをお読みください。

フリーランスのデザイナーとして活動していくにあたり、デザインの知識やスキルは欠かせません。

一度身につけたら終わりという訳ではなく、流行や環境の変化に応じ、継続的にスキルアップしていく必要があります。

しかし、稼げるデザイナーになるためにはデザイン知識・スキルを持っているだけでは不十分です。

では、「具体的に何を身につければいいの…?」

そんなご質問にお答えするために、今回は『フリーランスのデザイナーが身につけておきたいデザイン以外の3つのスキル』というテーマでお伝えします。

3つのスキルとは?

『3つの必須スキル』を紹介する前に私たちの仕事の大まかな流れを確認しておきたいと思います。

私たちの仕事はどのような流れで構成されているでしょうか?
少し考えてみてください。

まずは見込み客と出会う必要があります。
ここでいう見込み客とは、将来的にあなたの商品・サービスを購入する可能性のある人のことを指します。

出会ってすぐにあなたの商品・サービスを購入してくれることは稀ですが、将来のクライアントに出会うことから仕事が始まります。
(実際に商品・サービスを購入してくれる方のことをクライアントと記載します)

次は見込み客から案件を掘り起こし、成約に繋げていく過程です。

見込み客は様々な悩みや欲求を抱えています。
彼らの内なる声を引き出し、解決策を示すことで具体的なデザイン案件が生まれ、成約に繋がっていきます。

最後に契約に基づき、デザイン制作を行います。
グラフィックデザイナーとしての腕の見せ所です。デザイン知識・スキルをフル活用し、クライアントの期待を超える作品を生み出します。

ここまでをまとめると、以下の1~3のステップで表現できます。
そして、下に記載しているものが「稼ぐために身につけておきたい必須スキル」になります。

1.見込み客に出会う :マーケティング力(発信力)
2.案件を発掘し、成約する :セールス力
3.デザイン制作 :デザイン知識・スキル

「あれ、デザイン知識・スキルを除くと、2つしかないのでは?」と思った方、しっかりとお読みいただき、ありがとうございます。
3つ目の必須スキルは後ほどご紹介しますので、安心して読み進めてくださいね。

【必須スキル1】マーケティング力(発信力)

1つ目はマーケティング力(発信力)です。

マーケティングには様々な定義がありますが、ここでは「自分のサービスを知ってもらい、興味を持ってもらうための活動」とします。
見込み客と出会う(見つけてもらう)ためには必須のスキルです。

稼ぐために必要なマーケティング力が身についているかどうかは、以下の質問への回答でわかります。

質問1:あなたは何者ですか?

2018年現在、日本には数多くのグラフィックデザイナーがいます。
クラウドソーシングなどの普及から未経験の方もすぐにグラフィックデザイナーを名乗ることができるようになっています。
日本に数多いるデザイナーの中からあなたを見つけてもらわなければいけない時代なのです。

そのため、まだ見ぬ見込み客があなたを発見するための目印(肩書き、実績など)を示してあげる必要があります。
これを専門用語でポジショニングと言います。

例えば、あなたがグラフィックデザイナーと名乗っていた場合、市場の中でただただ埋もれてしまい、ライバルに見込み客を取られてしまう可能性が高いです。

一方、「ラブレターチラシ®の伝道師」のように他のグラフィックデザイナーとは違う存在であることを示すことであなたの魅力が伝わりやすくなり、自然と見込み客が集まってくるようになります。

つまり、「あなたは何者ですか?」という質問に対し、「グラフィックデザイナーです」と回答するのか、それともあなたならではの目印を示せるようになっているのか、で稼げるかどうかが決まってしまいます。

「グラフィックデザイナーです」と回答している方は、ご自身の商品・サービスを見直し、あなたならではの価値を見出してくださいね。

質問2:あなたのクライアントの悩みをどのように解決できますか?

ポジショニングができたからといって安心してはいけません。

直接出会ったことのある方を除くと、あなたのことを知っている人はほとんどいません。
したがって、あなたのことを見込み客に知ってもらう(覚えてもらう)ために情報発信していく必要があります。

ただ闇雲に発信すれば良いというわけではありません。
あなたの見込み客があなたに興味を持つような情報を発信していく必要があります。

グラフィックデザインの専門家として見込み客が潜在的に抱えている悩みや欲求を理解し、それらに対する回答やアドバイス、事例などを発信していきましょう。

そのような情報を定期的に発信することにより、見込み客のあなたのサービスに対する理解やあなたへの信頼感が強くなります。
その結果、あなたに相談に乗って欲しい、仕事を依頼したいという方が増えていくはずです。

【必須スキル2】セールス力

2つ目はセールス力です。

フリーランスのデザイナーは自分で仕事を獲得していく必要があります。そのため、セールス力は切っても切り離せません。
ただ、会社員時代に営業を経験したことがなく、「営業が苦手」、「売り込みはしたくない」という方がほとんどかと思います。

でも、ご安心ください。

ここでいうセールスは「クライアントの問題解決」を意味しています。いわゆる売り込み営業とは完全に別物です。
グラフィックデザイナーから商品・サービスの説明をするのではなく、見込み客の話を聞き、頭の中にある課題やデザインイメージを引き出すことが主な役割です。

見込み客はデザインのプロではないため、制作物に対するイメージが固まりきっていないことがほとんどです。
何を依頼したいのかさえ、言語化できない方も時折いらっしゃいます。

そこで稼げるグラフィックデザイナーはヒアリングしながら、相手の頭の中を整理するお手伝いをしていきます。

ヒアリングの過程で新たな気付きや発見が生まれ、もっと話を聞いてもらいたいという欲求が見込み客の中で生まれます。
この過程を繰り返していく中であなたは頼れるプロデザイナーと認識され、自然と案件の依頼や成約に繋がっていくのです。

【必須スキル3】コミュニケーション力

3つ目はコミュニケーション力です。
ここまでにご紹介したマーケティング力、そしてセールス力の土台となる力です。

私たちの仕事は必ず人と人との関係から成り立っています。
クライアントへの納品物はチラシ、LP、リーフレット、名刺など、案件により様々ですが、クライアントの要望を引き出し、それに応えるデザインを納品する、という点は共通しています。

そのため、クライアントと私たちの信頼関係が仕事の土台になります。
どんなにデザインの知識・スキルが優れていたとしても、人間的に信頼できないと思われてしまったら、関係を長続きさせることは難しいです。単発の案件は獲得できるかもしれませんが、継続的に案件をいただくことはほぼ不可能でしょう。

ですので、グラフィックデザイナーは専門職的なイメージが強い職種ではありますが、クライアントや周囲の仲間との信頼関係を築くことをテーマに活動してみてください。

ただ、難しく考える必要はありません。

クライアント主催のイベントに参加する、連絡はこまめに迅速に行う、納期は必ず守るなど、あなたがしてもらったら嬉しいことをクライアント向けに行ってください。

そのような行動を続けていくと、次第にクライアントはあなたを信用するようになり、デザイン関係で困ったら、あなたに声をかける可能性が高くなります。

まとめ

今回は『フリーランスのデザイナーが身につけておきたいデザイン以外の3つのスキル』というテーマでお伝えしました。

優れたデザイン知識・スキルを持つことは、稼げるグラフィックデザイナーになるために必要な条件です。
ただ、たとえ高度なデザイン技術を持っていたとしても、自分で見込み客と出会い、案件を獲得する力(周囲の力を借りるのはOK)がなければ、稼げるデザイナーにはなるのは難しいです。

1.見込み客に出会う : マーケティング力(発信力)
2.案件を発掘し、成約する :セールス力
3.デザイン制作 :デザイン知識・スキル

今回の記事でお伝えした上記のプロセスにおける必須スキル、そして全ての土台になるコミュニケーション力のことを意識しつつ、稼げるグラフィックデザイナーになっていってくださいね。

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奈良 みつのり

1984年生まれ。自社の魅力をうまく伝えられない企業向けに販売サイトや販促物の執筆・添削など、集客や売上アップの支援を行う。『景品表示法・薬機法などの規制を守りながら、売れる文章を生み出す』ことが得意。